顔の輪郭などでチェックされる顔認証のセキュリティは信頼度抜群
最近ではセキュリティに関する企業の関心が非常に高まっており、様々な認証方式で本人識別を行っていることが少なくありません。
その中でも近年話題となっているのが顔認証であり、特殊な行為を行わなくても本人確認を行うことができるので非常に便利です。
しかし、その条件によっては髪型やメガネなど変わりやすい部分が対象となることも多いため、これによって十分な本人確認を行うことができない場合も少なくありません。
これらの条件に関する制度を低くすると認証できる確率が高まるのですが、逆に誤りも非常に増えることとなるため、この調整が非常に難しいのが実態となっていました。
その中で近年注目を集めているのが、顔の輪郭などでチェックを行う顔認証の方式です。
顔の輪郭は基本的には変わらないものとなっているため、この部分を要素に加えることで非常に厳格な識別をすることができます。
髪型やメガネなどの変化しやすい要素だけに頼らず、誤認識を減らすことができる方法です。
顔認証と指紋認証のマルチモーダル生体認証
施設の出入管理には受理簿に氏名を記入することによって部屋の鍵を貸借したり、ICカードを利用したりとさまざまな方法があります。
今回お話するのは、より重要な施設への入退館に使われる生体認証についてです。
顔認証や指紋認証の機能は優秀で、一度登録した本人であればその身一つで入館できるメリットがあります。
氏名を書く必要がないので時間も短縮できますし、鍵やカードの授受がなくなれば破損や紛失、返し忘れもありません。
しかし、認証システムにも穴があるのです。
顔認証単体ですと、散髪や染髪などで登録当初の写真と雰囲気が変わった場合や親兄弟で誤認を起こし、入室したいのにできなかったり、入室させてはいけない人物に許可を出してしまう可能性があります。
また指紋単体も同様に、寒さや肌の乾燥でうまく読み取ることができず入室できないという事態が起きてしまいます。
そこで、事前に両方ともデータ登録をしておくことで互いのデメリットを補う方法があります。
いくら双子であっても指紋まで同じではありませんし、顔でパスできても指紋ではエラーになりますので簡単に入室することはできません。
さらに、イメージチェンジなどで顔認証がうまく反応しなかったとしても、指紋認証でパスできるのでずっと入室できないという事態は免れます。
マルチモーダル生体認証はセキュリティ性が高く、私たちのよく知るスマートフォンにも使われています。